[2021年1月28日]

「資本論」を読む。 向坂逸郎訳「資本論(1)」昭和四六年八月一〇日第五刷
六三頁までが序論、あとがき類
第一巻 資本の生産過程
第一篇 商品と貨幣
第一章 商品
第一節 商品の二要素 使用価値と価値 (価値実態、価値の大いさ)
第二節 商品に表された労働の二重性p78
第三節 価値形態または交換価値p68
 酪酸、蟻酸プロピルp94
 ちょうどキリストの羊的性質が、p97
 この人間が、例えば王であるのは、ただ他の人間が彼にたいして臣下として相対するからである。彼らは、逆に彼が王だから、自分たちが臣下でなければならぬと信じている。p107
 すべての商品に、同時に直接的交換可能性の刻印を推し付けることができるというふうに妄想描いているようである、ちょうどあらゆるカトリック信者を、教皇にすることができると思いこんでいる人があるように。p125
第四節 商品の物神的性格と其の秘密p129
第二章 交換過程p152
第三章 貨幣または商品流通 第一節 価値の尺度p168
第二節 流通手段p185
 商品は貨幣を愛する。p191
 聖書の買いで終わる。p194
 この独立が言っていの点まで進展すると、統一はキョウリョク的に一つのーー恐慌によって貫かれる。p200
 流通手段の量、貨幣の流通速度, p213
第三節 貨幣p227
第二篇 貨幣の資本への転化
第四章 貨幣の資本への転化
第一節 資本の一般定式p255
 貨幣の商品への転化および商品の貨幣の再転化p256
 同一個価は二度地位を変える。p259
 G-W-G'であって、このばあいG'=G+ΔG'すなわち、最初に前貸しされた貨幣額プラス増加分である。この増加分、すなわち最初の価値をこえる剰余を、私はーー剰余価値と名づける。p262
 貨幣所有者は資本家となる。p266、資本家は合理的な貨幣退蔵者である。p267
 貨幣は、すべての価値増殖過程の出発点をなし、またその終局点をなしている。p269
 商品形態をとることなくして、貨幣は資本とならない。  内的に割礼を受けたユダヤ人であり、p270
第二節 一般定式の矛盾p271
 俗学的経済学・・・需要と供給は一致する。p276
 使用価値と交換価値の混同p276
 貢租の一部分 ・・・剰余価値形成の方法ではない。p283
 資本は流通からは発生しえない。そして同時に発生しえないしえないわけでもない。ーーかくして二重の結果を生じる。p289
第三節 労働力の買いと売りp290
 資本は、 生産手段および生活手段の所有者が、自由なる労働者を、彼の売り手として市場に見出すところにおいてのみ成立する。
 彼の労働が、賃金労働の形態をとることである。P296

岩波文庫ニ冊目
「資本論(2)」
第三篇 絶対的剰余価値の生産
第五章 労働過程と価値増殖過程
第一節 労働過程
 労働はまず第一に、人間と自然とのあいだの一過程である。p9
 半日分の労働は、紡績過程中に吸収されている。p30
 何もないところでは、皇帝もその権利を失うのであった。p32
 労働力の価値と、労働過程におけるその価値増殖p35
 一シリング六ペンスp36、単位には、関心はなかったが、十二ペンスで一シリング、二十シリングで一ポンド、「月と六ペンス」を思い出した。
第六章 不変資本と可変資本p44
 そして労働手段も人間と同じである。人間は、誰でも二四時間ずつ死んでゆく。p50
 パリサイ人的曖昧さ・・?p58
第七章 剰余価値率p63
第一節 労働力の搾取度
 剰余価値・・生産諸要素の価値総額を超える超過分p63
 総資本にたいする剰余価値の比率もまた、大きな経済的意義を有することは、もちろんである。ゆえに、われわれは、この比率を第三巻において詳細に取扱う。p67、マルクスは第三巻を著述する明確な意志を持っていたのだ、われわれはマルクスとエンゲルスのことでいいのだろう。p67
 m/v= 剰余価値率、m:剰余価値の絶対量、v:労働力に支出される他の一定の貨幣額p63、p68、p69
 必要労働と剰余労働の計算に達するのに、綿の価格、賃貸料等どんどん出てくる、12ペンス1シリング、20シリング1ポンドと10進法でないのでわかりにくい、貨幣のポンドと重量ポンドにも戸惑う。  必要労働は三時間三三分の三一 p74、数値はあっているが、分母の三三は何を意味しているのか、そのような単位はあるのか、p74
第二節 生産物の比例部分における生産物価値の表示p76
第三節 シーニョアの「最終一時間」p81
 ネット『マルクスのシーニョア批判―マルクス経済学と「限界革命」@ On Marx's Criticism to Senior 深澤竜人」現代ビジネス研究に、わかり易く説明している。
第四節 剰余生産物p90
第八章 労働日
第一節 労働日の限界p93
第二節 剰余労働にたいする渇望。工場主とボヤールp100
 自己保存に必要な労働時間に、超過労働時間を追加せねばならない。p100、社会主義社会でも、税金分も
 徭役(ようえき)労働p101
 一八六一年から一八九五年、綿花恐慌p111
第三節 搾取にたいする法的規制を欠くイギリスの産業部門p114
 レース製造業p115、陶器製造業p116、『児童労働調査委員会、第一次報告書。一八六三年』p117』、マッチ製造業p119、壁紙工場p120、製パン業p122、農業労働者がp129、鉄道労働者がp130、「白色奴隷」p133、(デッケインズを読むに当たってもこのような状況を考える必要があるだろう。)

 ディケンズの一八四〇-四一年作『骨董屋』にマッチではなく濃硫酸を使うシーンが書かれていた。ネットでマッチの歴史をチェックすると、一八二七年に塩素酸カリ/三硫化アンチモンのマッチが開発され、一八三一年には黄燐マッチが開発されている。『骨董屋』に燐寸が書かれないのはやむを得ないだろう。なお、現在の赤燐燐寸が開発されたのは一八四五年。
 日本では黄燐燐寸の製造が大正一一年(一九二二年)まで続けられていた。

第四節 昼間労働および夜間労働。交替制p136
第五節 標準労働日のための闘争。一四世紀中葉より一七世紀末に至る労働日延長のための強制法p150
 奴隷所有者は、その馬を買うように、その労働者を買う。p153
 後はのとなれ山となれ!これがすべての資本家と、すべての資本家国民との標語である。p159
 扁豆(ふじまめ)の羹(あつもの)のために家督の権を鬻(う)ることに[創世記、二五章二九以下]p102
 労働者法令一三四九年p163、一五六二年エリザベス朝p164、一七七二年「理想的救貧院」恐怖の家p172
第六節 標準労働日のための闘争。労働時間の強制法による制限。一八三三年ー一八八六年のイギリスの工場立8法p174
 一八三三年の工場法、毎週七二時間の工場労働、奴隷解放条例においては毎週四五時間以上労役させることを禁じ、p178
 「リレー制度」p179
 一八四四年追加工場法p181
 鉄道時計、階級闘争の成果p182
 一八四六―四七年、チャーティスト運動と十時間法運動、新工場法p183
 一八四六―四七年の怖ろしい恐慌p184
 規定以上に長く働くか、解雇されるかのいずれかであるp186
 シェクスピア『ヴェニスの商人』p190
 若い男工を酒場ヘ、若い女工を娼家ヘ駆り立てた。p196
 一八五〇年の新たな追加工場法p108
 一八四五年「捺染工場法」p203
 「経済学」のパリサイ人p204
 「児童労働調査委員会」p204
第七節 標準労働日のための闘争。イギリス工場立法の他の諸国ヘの反応p207
 第一、分散的ないわゆる家内労働さえも、・・・資本主義的搾取に帰していた。p208
 第二、イギリスの工場労働者は、たんにイギリスの労働者階級のみでなく、近代労働者階級一般の選手であり、p210
 フランスは、・・・二月革命が必要、p211、ニューイングランドからカリフォルニアまで股にかけた、八時間労働運動、一八六六年国際労働者大会第一インターp213
 大西洋の両岸p214
第九章 剰余価値の率と剰余価値の量p217
 顛倒されたアルキメデスp220?
 俗流経済学は、・・・スピノザとは反対に、「無知は充分の理由である」ということを信じている。p223
 生産のための・・・資本家に転化する。たんなる量的変化が、ある一定の点で質的差異に転化する p225
第四篇 相対的剰余価値の生産
第一〇章 相対的剰余価値の概念p233
 競争の強制法則p243
 「資本主義的生産の内在的法則が・・・」p240
 商品の価値は、労働の生産力に反比例する、相対的剰余価値は、労働の生産力に正比例するp244
第一一章 協業p249
 資本主義的生産の精神p254
 多数の力が融合して・・・・アリストテレス・・p256
 縮限p260
 同一の労働過程で比較的多数の賃金労働者を同時的に使用することは、資本主義的生産の出発点をなす。p270
第一二章 分業と工場手工業
第一節 工場手工業の二重の期限p272
第二節 部分労働者とその道具p276
 一様な労働の連続は・・活力の緊張力と高揚力とを破壊する。p279
 労働用具の特殊化p280
 ダーウィンは・・p280、この引用はわかりにくい。
第三節 工場手工業(マニユフアクチヤ)の二つの基本形態ー異種的工場手工業と有機的工場手工業p281
 二重性p281
 時計 下仕事工+撥条製造工+文字盤製造工+・・・p281
 熟練労働者と不熟練労働者とへの労働者の簡単な区別が生ずる。p294
第四節 工場手工業内の分業と社会内の分業p295  工場手工業分業は、資本主義的生産様式の全く特有なる創造物である。p308
第五節 工場手工業の資本主義的性格p308
 生産手段の集積と分業とが互いに不可分・・p309
 等級性的編成を作り出す。p309
 メネニウス・アグリッパの馬鹿げた物語p310
 「無知は迷信の母であるように、勤労の母でもある。  ・・・科学を独立の生産力として労働?分離して、資本に奉仕せざるをえないようにする大工業・・p311  したがって、工場手工業がもっとも繁栄するのは,人がもっとも甚だしく精神を失って、  ような場合である作業場が、人間をその部分とする一つの機会と見なされうる。p312
 プラトンp317、労働者が仕事に適用させられるべき・・P319
第一三章 機械装置と大工業
第一部 機械装置の発達
 機械装置は、商品を低廉にするものであり、・・・剰余価値の生産のための手段である。p325
 人類史が自然史と区別されるのは、前者はわれわれが作ったものであり、後者はそうではない、・・・技術学は、自然にたいする人間の能動的態度を,それとともに、また彼の社会的生産諸関係およびそれから生ずる精神的諸表象の直接的生産過程を明らかにする。p327
 機械装置は、三つの本質的入力異なる部分から成る。動力機、配力機構、道具機または作業機p328
 都市に集中p324
 機械経営は、それにふさわしくない物的基礎の上に、自然発生的に生じたのである。p342
 工場手工業においては・・純主観的・・部分労働者の組合せである。機械体系ににおいて大工業は、・・既成の物的生産条件として存在する一つの全く客観的な生産有機体p348
第二節 生産物にたいする機械装置の価値移転p348
 機械は生産物を廉価にするのではなく、それ自身の価値に応じて、生産物を高価にする。p349? 安定した品質?大量生産?
 「資本主義的」領有と「個人的」領有は・・・全然別である。p349
 価値蔵職過程には、その日々ので平均的磨損に応じて、つねに一部分しか入らない・・p350
 機械生産物にあっては労働手段に負う価値構成部分は、相対的には増大するが、絶対的には減少する、p354?不変資本の中では大きいが、一商品の中では小さいということか
注一一六a 共産主義社会 p361
 この節はわかりにくい。
第三節 機械経営が労働者に及ぼす第一次的影響p361
a 資本による補助的労働力の領有。婦人労働と児童労働
 婦人労働と児童労働とは、機械装置の資本主義的使用の最初の言葉だった!p362
b 労働日の延長p375
 機械は・・・より優良な機械が・・現れるかの程度にしたがって、機械は交換価値を失う。p378
c 労働の強化p385
 個々の商品の価値は低下p386
 労働日の短縮が、法律によって強制されるや否や、資本の手中にある機械は、・・より多くの労働を搾りだす・・p389
 いずれの一一年間にも、従業員数は、絶対的には増加し、相対的には減少p401
第四節 工場p401
 自動装置そのものが、主体であり、労働者は単に意識ある器官としてp402
 ヘラクレスにふさわしい事業p409?
第五節 労働者と機械との闘争p415
 労働手段が労働者をうち殺す。p423
 『工場監督管報告書』、ユア『工場の哲学』p426
 『児童労働調査委員会、第四次報告書』p429
第六節 機械装置によって駆逐された労働者にかんする補償節p432
 ブルジョア経済学者は・・労働者を駆逐する一切の機械装置は、つねにそれと同時にかつ必然的にから全く同じ労働者を使用するに足る資本を遊離させると主張p432
 機械装置そのものには責任はない、p438  「僕婢階級」p445
第七節 機械経営の発達にともなう労働者の反撥と牽引。綿業恐慌p447
 木綿工業、不況または沈滞→独占→不況→好況→団結禁止法廃止→大拡張→恐慌大窮乏と暴動→僅かに好転→蒸気織機と輸出の大増加→輸出→市場過充、大窮境→継続的不況・・・・p459
第八節 第工業による工場手工業、手工業、家内労働の革命
a 手工業と分業とに基づく協業の廃棄p465
 「小屋工場」p466
b 工場手工業と家内労働への工場制度の反作用p468
 力学、化学等、要するに自然科学の応用によって解決するという機械経営の原理p468
 近代的手工業・・・毒物等の影響に曝されているp469
 労働者の抵抗力は、彼らの分散とともの減少しp469
 家内労働・・・労働者の競争p469
 生産手段の節約は、同時に初めからもっとも容赦のない労働力の浪費?p469
c 近代的工場手工業
 新聞や書籍印刷工場に「屠殺場」という名・・・、少年の殺人敵消費p470
 ぼろの選別・・大ブリテンが・・全世界のぼろ取引の集散地・・日本や遠く南アメリカ諸国やカナリア群島からぼろがながれこむ。p470
 児童にとっては、甚だしい道徳的退廃に陥るp471
 『公衆衛生報告書』「・・われわれの小説家のもっとも不快な想像藻及びえない。・・・」p473
d 近代的家内労働p475
 いわゆる「女親方の家」、  ありとあらゆる非衛生的な事情のもとで行なわれる労働p477
 借部屋、屋根裏p477
 資本家的パリサイ人p478
 ヨーロッパのキリスト教的模範国である!
e 近代的工場手工業および家内労働の大工業への移行。これらの経営様式にたいして、工場法を適用することによってなされるこの革命の促進
 ・・・労働力の低廉化は、結局それ以上越えることができない一定の自然的限度にぶつかり・・p481
 激しい競争は、もっとも弱い手工労働者を倒す。最近一〇年間のロンドンにおける餓死の怖ろしい増大は、ミシン裁縫業の拡大と並行している。p484
 工場法の拡張・・・生産手段のより大きな集積と、それに対応する労働者のより大きな集合p480
 工場法・・小親方の没落資本の集積p492
 以来すべて「営業上の障害」と称されるものは、イギリスの工場監督官から空虚な遁辞として取り扱わられる。p495
 「一般的議会条例の圧迫のもとにのみ」かかる変革を承服するのである。p496
第九節 工場立法(保健・教育条項)。イギリスにおけるその一般化p497
 工場立法・・・大工業の必然的産物である。p497
 一八六七年、工場法拡張に関する法律p516
 二、三の定義
 「手工業とは」
 「作業場とは、・・・」
 「従業とは、・・・」
 「両親とは、・・・」
 第七条・・・・罰金を規定p517
 『鉱山特別委員会報告、ならびに・・・証拠資料、一八六六年七月二三日』p519
 (1) 鉱山における一〇歳以上の・・・
 ?
 (6)鉱山検査、・・・p526
第一〇節 大工業と農業p532
 この節は三頁で多く語られていない。

長い岩波文庫二冊目である、資本論第一巻の途中である。

岩波文庫三冊目
資本論(三)
第一巻 資本の生産過程(続)
第五篇 絶対的剰余価値と相対的剰余価値の生産
第一四章 絶対的剰余価値と相対的剰余価値p9
 学校教師なるものは、・・企業家の致富のために自らを労するばあいに、生産的労働者となる。p10
 絶対的剰余価値の生産は、労働日の長さのみを軸として廻転する。相対的剰余価値の生産は、労働の技術的過程と社会的人員配列を徹底的に変革する。p11
 サゴ椰子p19
第一五章 労働力の価格と剰余価値との量的変動p26
第一節 労働力の大いさと労働の強度とが不変で(与えられていて)、労働の生産力が可変の場合p27
 この節、わかりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
第一 与えられた大きさの労働日は、つねに同じ価値生産物において表示される。 第二 労働力の価値と剰余価値とは、互いに反対方向に変動する。この章、わからりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
第三 剰余価値の増加または減少は、つねに、これに対応する労働力の価値の減少、または、増加の結果であって、決してその原因ではない。p30この章、わからりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
第二節 労働日と労働の生産力とが不変で、労働の強度が可変であるばあいp33
 労働の強度の増大は・・・労働力の価格と剰余価値とが、・・同時に増大しうるp34
第三節 労働の生産力と強度が不変で、労働日が可変であるばあいp36
(1) 労働日の短縮、・・それは剰余労働と剰余価値を縮小させる。この節、わからりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
(2) 労働日の延長、・・剰余価値の絶対的大きさとともに、その相対的大きさも増大する。この章、わからりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
第四節 労働の持続、生産力、強度が、同時に変動するばあいp38
(1)労働の生産力が低下(土地のに不毛度の増大・・土地生産物の高騰)して、同時に労働日が延長されるばあいこの章、わからりにくい、労働の強度、労働の生産力、労働力の価値・・の概念をしっかり掴んでないせいだろう。
(2)労働の強度と生産力が増加して、同時に労働日が短縮されるばあい

 労働の生産力が増大すればするほど、労働日は短縮され・・・・個人の自由な精神的および社会的活動のために獲得される時間部分は大きくなる。  /「各人は能力に応じて働き、労働に応じて受け取る」に関連するのだろう。資本主義が発展すればどんどん生産されるいうのは誤り。
第一六章 剰余価値率の種々の表式p43
 資本の自己増殖の秘密は、資本が一定量の谷んの不払労働を自由にしうる、ということに帰するのである。p48
第六篇 労働賃金
第一七章 労働力の価値または価格の労働賃金への転化p49
 労働の価値の貨幣表現が、必要価格、紙幣価格、市場価格
 商品として市場で売られるためには、とにかく労働は、それが売られる前に存在せねばならないであろう。p50
 先物取引があるな。
 労働者の生産費、すなわち、労働者そのものを生産または再生産する費用・・
この労働力なるものは、労働者の一身のうちに存在するものであり・・p55
 労働者が資本家に供給「使用価値」は、実際には彼の労働力ではなく、労働力の機能、すなわち一定の有用労働であり・・p59
第一八章 時間賃金p62
 労働の価格の度量単位p66、?
 より多く支払われる規定外時間に働かざるをえないp68
第一九章 出来高賃金p75
 時間賃金が、労働力の価値またはかちの転化形態であるように、出来高賃金は、時間賃金の転化ケにほかならない。
 作業能力によって規定されるかのように見える。p75
 出来高賃金はこの面からいえば、賃金減額と資本家的欺瞞とのもっとも豊饒な源泉である。p78
 仕事のないときp85
第二〇章 労働賃金の国民的差異p90
第一次生活必需品の価格と範囲、労働者の育成費、婦人科労働と児童労働の役割、労働の生産性、労働の外延的お内延的大きさ
第七篇 資本、蓄積過程p99
 蓄積の第一条件は、資本家がその商品を売り、かくして得た貨幣の大部分を、資本に再転化する
 蓄積過程を分析するには、その機構の内的活動を覆うすべての現象をしばらく度外視することが必要である。p101
第二一章 単純再生産p102
 生産の諸条件は、同時に再生産の諸条件である。
 今日または今後半年間の彼の労働は、先週または過去半年間の彼の労働をもって、支払われるのである。p104
 「前貸し」が解りにくかったが、生産手段を貸していると考えればよいのか。
 いや、支度金のようなものを考えているのか。いや投資である。
 労働者は賃金を得なければ、生きられない。生きているだから、理論上、前払いとするのだろう。労働を終えてから賃金を払うのであれば、資本とは考えにくい。
 前貸しされた資本価値を年々消費される剰余価値で割れば、・・・・再生産周期の回数が出てくる。p107
 労働者を賃金労働者として生産する。p110
 労働者階級の再生産は、一世代から次代への熟練の伝達と累積をも意味する。p114今では?
 資本主義的生産過程は、・・・資本関係そのものを、一方には資本家を、他方には賃金労働者を、生産し、再生産するのである。p122
第二ニ章 剰余価値の資本への転化p123
第一節 拡大された規模における資本主義的生産過程。商品生産の所有法則の資本主義的領有法則への転換p123
 これらの労働者は、紡績業者によって彼らに前貸しされただけの価値を持つ生活手段を市場で見出すであろう。p124、前貸しは賃金前払いのことでいいんだろう。
 原資本p127
 資本主義的領有ようしきp131
 原本p134
賃金労働の介入が商品生産を不純にする・・p136
第二節 拡大された規模における再生産にかんする経済学の謬見p138
 資本主義的生産を貨幣退蔵と混同する、p138
 アダム・スミスは・・剰余価値の資本化を単に剰余価値の労働力転換として説明することを流行させた。p140
第三節 剰余価値の資本と収入への分割。節欲説p142
 近代化された資本家は、蓄積を彼の享楽衝動の「節制」であると解することができる。p146、古典経済学にとってプロレタリアは、ただ剰余価値生産のための機械・・資本家もまた、剰余価値生産のための機械・・p149、「労働者を勤勉にしておくためには」、できるだけこれを最低賃金に抑えておくことが必要だと考えるのである。p150、俗流経済学p151.葡萄酒に発酵する時間が与えられるのも、資本家の節欲である!p152、ヘーゲルp153
第四節 資本と収入とへの剰余価値の分割比率から独立して蓄積の大きさを規定する諸事情。労働力の搾取度ー労働の生産力ー充用される資本と消費されるとの差額の増大ー前貸資本の大きさp155
 こ難しいみだしだ。
 労働賃金の強圧的引下げは・・・ある限度内では、労働者の必要消費原本を、資本原本に転化するものである。p156
 科学と技術は・・・資本を膨張させる力を形成する。p166
 資本の増大とともに、充用された資本と消費された資本との差額が大きくなる。p170
第五節 いわゆる労働基金p172
 この節はベンサム等に対する批判
 ・・・すなわち可変資本が労働者のために代表する生活手段の量、あるいはいわゆる労働基金は・・p173
 ここでの基金は、厚生年金基金の基金のような意味合いではない。
第二三章 資本主義的蓄積の一般的法則p178
第一節 資本組成の不変なばあい  における蓄積に伴う労働力増加p178
 資本の組成・・不変資本または生産手段の価値と、可変資本または労働力の価値すなわち労働賃金の総額・・/・・充用される生産手段の量と、他方におけるその充用のために必要な労働量との比率・・・私(マルクス)は資本の有機的組成と名づける。p178
 バーナード・・「・・・もっとも確実な富は、勤勉な貧民が多いことである、・・陸海軍のための尽きることのない供給源である上に・・大多数がつねに無知であるとともに、貧乏であることを必要とする。」p182
 サー・F・M・イーデンに批判する注(75)は4ページに及ぶ。p184
第二節 蓄積とそれに伴う集積との進行中における可変資本部分の相対的減少p193
 ただ一人の資本家なりたただ一つの資本家会社なりの手に、社会的資本全体が合一された瞬間であろう。
 集中は、・・・合併という手荒な方法で行われるにせよ・・・p203
 鉄道敷設p204
第三節 相対的過剰人口または産業予備軍の累進的生産p205
 可変的構成部分の相対的減少・・労働者人口の絶対的増加のように見える。・・相対的な、すなわち資本の平均的価値増殖願望・・p207
 過剰人口なるものが、・・資本主義的蓄積の槓杆となる、p210
 産業予備軍の不断の形成、p211
 就業者と失業者とのすべての連結は、p224
第四節 相対的過剰人口の種々の存在形態。資本主義的蓄積の一般的法則p224
 労働者数の自然的増加が、資本の蓄積欲望を満足させず、しかも、同時にこれを超過するということは、資本の運動自体の一矛盾である。p225?
 労働者数(少年、女子)の増加→剰余価値、予想以上に増加しない?
 この不満を超えて、分業化、低賃金労働者を増やせばならないということか。
 生産の発展のためのすべての手段が生産者の支配搾取手段に変じ、労働者を部分人間に不具化し、彼を機械の付属物に引下げ、彼の労働の苦痛をもって労働の内容を破壊し、・・・労働過程中きわめて狭量陰険な専制に彼を服させ、彼の生活時間を労働時間に転化し、彼の妻子を資本のジャガノート車輪の下に投げこむこと、p231、この辺りが資本論の革命的部分か。
第五節 資本主義的蓄積の一般的法則の例解p236
a 一八四六ー一八六六のイギリス
 ピンダロス的熱狂讃歌p236
 富裕はますます富裕になったが、貧者もまた貧の度を減じた。p242  イングランドというばあい、つねにウェールズが含めれ、大ブリテンにはイングランド、ウェールズ、スコットランドが含まれ、連合王国にはこの三国とアイルランドが含まれる。p246
b イギリス工場労働者階級の低賃>金層p246
 住宅が高価になるのは其の品質に反比例しており、p252.?
 「ロンドンやニューカースルの多くの地区における生活は、地獄的だといっても過言ではない。」『公衆衛生第ハ次報告』p253
 ニニ三戸の家が、一四五〇人の居住者と四三五の寝床と三六の便所p259
第五節 資本主義的蓄積の一般的法則の例解p236
a 一八四六ー一八六六年のイギリスp236
b イギリス工場労働者階級の低賃金層p246
c 移動民p261
 建築工事などなど
 天然痘、チフス等を輸入する。
 炭鉱、鉱山労働者
d 恐慌が労働者階級の最高給部分に及ぼす影響p267
 一ハ六六年五月における勃発
 『モーニング・スター』の一通信員の詳細な報告
e イギリスの農業プロレタリアートp275
 「白色奴隷」、「奴隷ではなく、自由人でもなく、彼は被救護民である」
 「普通の農村労働者よりもはるかに良く罪人に給食することを必要とする理由を、何か知っているか?ーいや知らない」。p285
 大地主・・その土地所有者が一人またはニ、三人の大地主である村落p295
一ニの州について簡単に要点を記そう。p298
1 ベッドフォードシャ
2 バークシャp299
3 バッキンガムp300
4 ケンブリッジシャp301
5 エセックスp301
6 ヘリフォードシャp302
7 ハンティンドシャ 8 リンカンシャp303
9 ケントp305
10 ノーサンプトンシャp305
11 ウィルトシャp305
12 ウスターシャp306
11までは短いのだが、12の項は長い。  都市への不断の移住、農業借地の集積や耕地の牧場化や機械装置の採用等による農村における不断の「人口過剰化」、小屋の破壊による農村人口の不断の放逐、これらのものは並行してすすむ。p307
 彼らを地主と借地農業者の純粋の奴隷とし、かくて労働賃金の最低限度を、彼らにたいする自然法則として固定するのである。p308
 「頭」「ハメルンの鼠捕り」p312
 労働隊制p313
f アイルランドp316
 アイルランドの人口および土地生産額の変動p321
 借地農場の合併と耕地の牧場化とともに、総生産物のより大きな部分が剰余生産物に転化された。p323
 その移民総数は、一八五一年五月から一八六五年七月までに一五九万一四八七人を算し、p316
 農業国であるアイルランドては、産業予備軍が、駆逐された農村労働者の避難所で有る都市で、補充されるp332
第ニ四章 いわゆる本源的蓄積p339
第一節 本源的蓄積の秘密p339
 アダムが林檎をかじつて、以来、
 他人の労働力の購入によって増殖することを必要とする貨幣、生産手段、生活手段の所有者、他方には、自分のろの販売であり、p341
 資本関係は、労働者と労働の実現諸条件の所有との分離を前提とする。p341
 資本主義時代が始まるのは、ようやく一六世紀からである。p343
第ニ節 農村住民からの土地の収奪p344
 日本・・・p346
 大封建領主が、・・・農民を暴力的に駆逐・・・大きなプロレタリアートをつくり出したp346
 フォーデスキュー、トーマス・モアp347、ベーコンp350
 民衆の暴力的収奪過程は、一六世紀には、宗教改革・・・p351
 囲込みp358、高校の世界史でならったな。、牧畜業者に横領
 荒蕪地p359、こうぶちと読む。
 近代物語文学の約束の地である高地スコットランドp363
 サザランド女公の「清掃」p364
 牧羊場化は・・・鹿猟林p368
第三節 一五世紀末以来の被収奪者にたいする血の立法。労働賃金引き下げの ための諸法律p372
 ヘンリー七世1485の治下で始まる。p373
 ヘンリー八世1509浮浪罪・・死刑p373
 エドワード六世1547年S字烙印
 エリザベス1558 浮浪人が列をなして絞首刑
 ジェイムス一世 1603 R字烙印 容赦なく死刑p376
 アン 1707 第一ニ年の法律二三号によって初めて廃止p376
 いわゆる本源的蓄積の一つの本質的要素p377
 法定賃金より高く支払うことは禁固刑p379
第四節 資本家的借地農業者の生成p384
 資本家は最初はどこから来たのか?  借地農業者の最初の形態は、それ自身農奴だったベリーフ[領主の土地管理人]である。p385
 借地契約が長期で、しばしば九九年・・・「資本家借地農業者」p386
第五節 工業への農業革命の反作用。産業資本のための国内市場の形成p388  農村民の一部の収奪と放逐とは、労働者とともにその生活手段とその労働材料を産業資本のために遊離させるのみでなく、それはまた国内市場をつくり出す。p389
 神がカインに弟あべるのことを問うようにp395
第六節 産業資本家の生成p395
 貧弱な同職組合親方と、・・独立小手工業者が、あるいは賃金労働者さえも、小資本家となり、p395
 高利貸資本と商業資本p396
 植民制度、国債制度、近代的租税制度および保護貿易制度p397
 略奪、奴隷化、強盗殺人によって分捕られた財宝は、母国に流れ帰って、そこで資本に転化された。p401
 資本は頭から爪先まで、毛穴という毛穴から、血と脂とを滴らしつつ生まれるのである。
第七節 資本主義的蓄積農業歴史的傾向p412
 一定の高度に達すれば、それは、それ自身の破壊の物質的手段を産み出す。p413
 世界市場網への世界各国民の組入れ、およびそれとともに資本主義体制の国際的性格が、発展する。
 資本独占は、それとともに、かつそれのもとで開花した生産様式の桎梏となる。p415
 この章はまさにマルクス主義だ。
  第二五章 近代植民理論p418
 「組織的植民」p419
 黒人は黒人である。特定の諸関係のもとで初めてそれが奴隷となる。p420
 「彼らまもなく賃金労働者でなくなり、まもなく独立の農民になるか、または賃金労働市場において、彼らの元の雇い主の競争者にさえなる。」p426
 ヨーロッパからの移民の波が、・・・天国であることをやめた。

 資本論第一巻はここでお終いである。

資本論2  


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